香月泰男、松田正平、野見山暁治 展 12月2日からの開催です

こんにちは。
『早良美術館るうゑ』です。

只今、11月29日まで池田和子展開催中です。
ステキな作品です。
是非、最終日も近づいてきました。
どうぞお出掛け下さい。


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そして、今年2009年最後の展示は、
『香月泰男、松田正平、野見山暁治 展』
を開催する事になりました。

『早良美術館るうゑ』にもゆかりの深い作品、
そして、3人の画家を感じれる作品展です。
是非、お出掛け下さい。

以下に、『早良美術館るうゑ』の東義人の
文を掲載しております。
合わせて、お楽しみ下さい。

さて、今年も後一ヶ月。
楽しい年末を過ごし、また2010年も
素晴らしい展示がすでに決定しております。

どうぞお楽しみに!




『香月泰男、松田正平、野見山暁治 展』
2009年11月11
日(水)〜12月29日(日)





香月さん 正平さん ノミヤマさーん


ことし二〇〇九年は生誕百年を迎える著名作家が多い。
松本清張、太宰治、大岡昇平等。女傑田中絹代もそうだ。
隣の下関には記念館ができるらしい。
ことに 北九州市の清張顕彰イベントはかつての
清張ブーム再来を想起させた。 

再来年の二〇一一年が香月泰男生誕百年にあたる。
清張よりも太宰よりも二年、
香月は 若いとなると不思議な気がする。
享年は太宰38、清張82、そして香月は62才である。




香月泰男生誕百年に合わせてあちこちの美術館で
大規模の特別展が構想されている。
再々評価される絶好機になるだろう。
香月ファンというより「シベリヤシリーズ」に
反応する人は高齢化する。
生誕百年企画を機に若い層に香月絵画を
拡げてほしい、と切に思う。

香月泰男氏の画集「シベリヤ」
(求龍堂一九六七・四刊-注筆者)
はわたしをいたく感動させた。
同氏の快諾を得て「有刺鉄線」「運ぶ人」「列」「鋸」
で本書 を飾り、わたしの文章に
ヴィジュアルな補足を試みたが、
香月さんに迷惑なアレンジにならなかったろうか。
香月さん、ありがとう。 

これは内村剛介が書いた
「生き急ぐ-スターリン獄の日本人」の
あとがきの部分である、
日付は六七年七月一八日。 

この「生き急ぐ」に対し、
香月さんは朝日新聞(六八・三・二二読 書欄)
に推奨したい本として書評を寄せている。
(前略)私だったら十年も閉じ込められ、
ひとりで置かれていたなら、生運あって帰国し得ても
絵など描けぬと思うと、背筋が硬直するのである。
(中略)十一年を二百ページで語り、
十一年も一日で読まれること自体がむなしいことであるが。
(後略)見だしは「11 年を一読する空しさ」とある。
 
七一年十月、香月は新潮社から大冊
「シベリヤ画集」を出す。
当画集の跋文として、
内村剛介は赤裸々な肉声を吐露しながら
香月作品に共鳴している。
表題は 「あさましいから美しいのだ」、
そして「見るべきほどのものは見つ 平知盛」
の言葉を添えている。
その内村は前書「生き急ぐ」第三刷へのあとがき
「著者か ら読者へ 最後のあがき・あとがき」の
冒頭にこう記した。

一一九七四年三月八日午前七時十分、
香月泰男が心筋梗塞のため
山口県大津郡三隅町三隅下三三一三 の自宅でなくなった。
六十二歳であった。
本書をヴィジユアルにしてくれた香月であったが
再び彼を見ることはもはやない。
シベリヤはまたさらに遠くなった。





一九七四年六月二十九日 
札幌にて内村刷介はことし一月、八十九歳で亡くなった。
香月没後三十五年、とはいえシベリヤ抑留
いや捕囚十一年が消える訳ではない。
生年、年齢にこだわるが、
内村と生年が同じなのが野見山暁治、
八十九歳なお矍 鑠たるもの。
九月、市美術館市民ギャラリーでの「サムホール展」
ギャラリートークは風雅にしてユーモラス、
周りを讃仰の渦に巻いた。
野見山さんにはじめて 出会って言葉を交したのは、
奇しくも香月泰男宅で香月没後3週間ほど経た
三月末のことだった。
武富京子夫人と同伴のいわば弔問だった。
香月葬儀の折には見 かけなかった。
時に野見山さんは芸大教授で五十四歳。
学校にとって三月は卒業試験新入生準備と
極めて多忙の時期で東京を離れることができなかった由。
初対 面しかも偶然の出会いにもかかわらず、
私の取材質問に対していとも和やかに
急くことなく応じていただいた。
香月泰男が野見山さんの推奨で特別講師集中講義
された際の話をおもしろく語っていただいた。
おもしろすぎてTV番組「追想・香月泰男」
では回避した。

次に声をかけさせてもらったのは、
八三年十月北九州 市立美術館
「野見山暁治展」講演会終了後の出口。 
「四百宇のデッサン」「パリ・キュリィ病院」
を読んでいた私は野見山さんに、
半ばジョークのつもりで
「絵よりも文章の方がおもしろいですね」
と言ってしまった。
野見山さんは眼をパチクリ、無言の微笑のみ。 

早良美術館るうゑでは野見山暁治展を二回開いている。
はじめは二〇〇〇年十一、十二月の四週間で
「野見山暁治 お面と版画とドローイング」展で
わざとミレニアムフィナーレと格好をつけた。
展示作品はお 面(ゴーフラージュ)
38点版画17点ドローイング15点。 

二回目は昨〇八年五月、
るうゑ創立15周年記念として野見山暁治展三週間。
内容は終戦翌年作 「関門海峡」や八幡工場地帯
「煙突の風景」そしてパリ遊学前後三十代の
作品など油彩16点水彩・コラージユ23点の計39点。
福岡市在住某コレクターのご厚意によるものだった。
飯塚から野見山さんの幼な友だちもみえた。
すべてに心温まる懐かしい展覧会だった。
その野見山さんが確かなデッサンカにも惚れる
先輩は松田正平(以下正平さんと記す)。




正平さんは一九一三年生、香月より二年遅い。
同じ美校(いまの東京芸大)では一年後半になる。
同じ山口県出身者であることから、
同県人だけに許される日独館でご両人は寮生活を送っている。
戦時正平さんは宇部の炭坑に徴用される。
戦場への途時、バラの美しさに慰められ
勇気をもらったと後に記している。 

〇四年五月十四日正平さん逝去、十六日の葬儀に列した。
県美術文化葬の香月と比較できないほど質素であった。 

没後大きな正平展はない、山口や宇部でもきかない。
が、東京銀座の某画廊では毎年小品展が開かれている。
一年に二度のことも。
別の画廊でも松田正平展は続く。
長年 生活の千葉県市原市鶴舞には松田家住居を
松田正平記念館として開放されているとの報がある。
             
さて瀬戸内海の祝島はどうなるのだろうか。           

東 義人




そして、最後に。
先頃,元・九州派画家 「山内重太郎」さんが
2009年11月24日に永眠されました。

今までの素晴らしいお仕事に哀悼の意を捧げると共に
御冥福をお祈りいたします。



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只今「池田和子展」開催中です

こんにちは。
『早良美術館るうゑ』です。

寒い寒いと思っていましたら、
今年は17年ぶりの寒さだそうです。
でも、昔はやはり寒かったのですね。


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最近のお天気の方が、おかしかったのです。
ここ近年暖冬という言葉が頻繁にニュースでも
言われておりましたから。

せっかく、四季折々の風情がある日本。
風景や草花、その空気感も楽しみたいものです。

でも、皆様風邪やインフルエンザにはどうぞ
お気をつけ下さい。

さて、只今「池田和子展」開催中です。
是非、お誘い合わせの上お越し下さい。

暖かいお茶をご用意しおまちしております。

『池田和子展』
2009年11月11
日(水)〜11月29日(日)



いま、これから、の私   
池田和子  

            

40才、50才、60才、
「さてさて70才台はどんな月日になるのか?」
と年令が進むにつれて、いろいろと違う面が見えてきた。
                   
年を取っても結構おもしろい人生だなあ、
と毎日を楽しく過して来たのに、
一週間前突如、敬老会の案内状が舞いこんできて、
ぴっくりするやら、ショックをうけている。
                   
四人の孫みんなに身長を抜かれ、
逆に電気製品の修理や携帯電話の操作もしてくれ、
「KAZUダメネ、何も出来ないんだから」と言われている。
孫はみな私のことを「おばあちゃん」
と呼ばずに「KAZU」と呼んでいる。
 
でも近頃、ちょっと「おやおや、こんな筈ではなかったのに」
と思うことが多々ある。
というのは、頭の年令と体の年令とが、
ちぐはぐでバランスを壊す事態 が
目立ってきたのに自分で驚いている。
それでこの頃は、頑張る頑張ると体を鍛えて、
と思うのではなく体にご苦労様ご苦労様と思うことにしている。
また美味 しいものや、珍しいものを食べる時や旅行に行くと、
10才以上も気持が若返るのに気付いた、
その土地のエネルギーをもらうみたいだ。
今からは前に向って、
ボツボツと楽しく心地よい毎日を
過して行ければ幸いである。 

個展はいろんな方との出会いの場、
また旧友と旧交を温める3週間は楽しみです。
るうゑ美術館 の庭の紅葉がきれいで気持好い雰囲気なので、
お遊びにいらしてください。         

(福岡市南区在住)






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プロフィール

sawararuhe

Author:sawararuhe
1994年5月より福岡県福岡市早良区石釜に、
小さな美術館を開いています。

美術館といいながら、美に憩う気ままな空間です。

「早良美術館るうゑ」。
(るうゑはドイツ語”Ruhè”)   

開館時間11:00am~5:00pm 毎週月•火 休館 入館料 200円
福岡市早良区大字石釜104-6
(092-803-1681)
http://twitter.com/sawararuhe

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