7月15日からは「中 村 治展」です。
こんにちわ。
「早良美術館るうゑ」です。
梅雨明け宣言もあり、すっかり夏模様です。
皆様水分はしっかり採って、元気に楽しく
夏を過ごしたいものですね。
是非、過ごしやすく気持ちの良い
「早良美術館るうゑ」へゆっくりお越し下さい。
お庭で、お弁当でもいかがですか?
楽しく絵を観賞後ゆっくり「早良美術館るうゑ」を
お過ごし下さい。
『中 村 治展』
2009年07月15日(水)〜07月26日(日)
私の由布岳 中村 治
はじめて由布岳を見たのは小学校一年生のときだから
もう四十年以上前のことになる。
夏休みの終りごろになって急に家族で由布院に行くことになった。
夕方に由布院の山荘に着くと祖父はまっさきに
縁側に立って由布岳を仰ぎ見ていた。
その横に私はいた。
このとき祖父はこれが由布岳という山だと私に教えたかもしれないし、
私からこの山は何という山なのか訊いたかもしれない。
空は曇っていてイモリが城のあたりから左に横雲が
出ていたが東峰も西峰もきれいに見えていた。
その後、毎年夏になると由布院に行くようになり、
ここを拠点にして九重の山を歩いたり由布岳に登ったりした。
いつも小さなスケッチブックを持って行き、
スケッチをして水彩絵の具で色をつけた。
五、六年前からパステルで由布岳を描くようになった。
自分が子供のころから親しんだ山を絵に描きたかったのだ。
最初はゼロ号やサムホールの大きさの
スケッチブックに描いていたが、
だんだん三号、四号、六号と大きくなり、今は八号に描いている。
こんなふうに描きたいというあこがれの画家はいるけれど、
所詮、自分は自分が描くようにしか描けないし、
それでまたいいのだと思っている。
それが私の由
布岳ということになるのだろうか。
(福岡市中央区在住)
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