2月21日からの展示のお知らせです。

こんにちわ。
「早良美術館るうゑ」です。


今年の冬は、暖冬ですが天候の変化や
早い花粉等、体調管理が難しい季節です。
どうぞお体には気をつけてくださいませ。



先月終わりから始まりました、
「井上康治1+2(直江・明子)展」
も明日まで、多数の方にお越しいただき
とても感謝しております。

そして、今月21日からは「働 淳絵画展」が始まります。
写真家『Robert Mapplethorpe』や『荒木経惟』、
『Patti Smith』の話を引用した働 淳さんの文章は、
作品を更に興味深いものにしていて、本当に楽しみです。
是非、皆様お越し下さい。

ちなみに.......

荒木経惟とロバート・メイプルソープの花
の写真を紹介する展示

日本国内を巡回中です。



今回も働 淳さんのコメントの後、
館長随想の5回目掲載しております。
どうぞ合わせてお楽しみ下さい。



Hata
『働 淳 絵画展 』   
2007年02月21日(水)〜03月11日(日)




花-若しくは透明な生 


母の一周忌からなので、もう六年間、
花を中心に水彩画を描いている。
十数年前に東京庭園美術館で見た
ロバート・メイプルソープの
花の写真の印象が残っている。
ゾクッとするような妖しさや、
その儚さにひかれる。
そして花びらの透明感。
段々と枯れていく花にも魅力を
感じるようになる。
「メイプルソープは生から死だが、
私は死から生へ向かう花を撮っている」と、
荒木経惟は墓に供えられた
枯れていく花を撮っている。
「かくして芸術家は一瞬を
不死のものとして表現する」とは
メイブルソープと生活を共にしていた
歌手パティー・スミスの詩。

儚きものが永遠となる。
閉塞した不透明な時代の、
透明な存在。        

 (大牟田市在住)








ー館 長 随 想ー
                       
 私記 松田正平 その五    東 義人


周防灘。周防灘は瀬戸内海最西域を指し、
九州では福岡、大分両県にまたがる。
国東半島も周防灘に面す。
松田正平描く「周防灘」は
その名の通り山口県側。
正平さんの風景画は光海岸、
燈台(宇部港湾)を含めて
圧倒的に周防灘が多い。
海景といえば正平さん、
正平さんといえば「周防灘」に尽る。
ときに私は突拍子もないことを思いつく。
正平さんが宇部に帰郷されると聞いた時、
「正平さんと蒜和に周防灘を描かれた島に行きたい。
正平さんが描かれるところをそばで見たい。
できれば私もスケッチしたい」と私は
菊川画廊の菊川さんに提案した。
菊川さんが世話役で数人の
同志を募って、とも付け加えた。
菊川さんは即座にトンデモナィと一蹴した。
後になって無知と思い上りを私は恥じた。 
宇部は海、周防灘に臨む。
近くの海岸、あるいは近くの島に渡って
「周防灘」は描かれたものと安直に思いこんでいた。
それは大間違いだった。
 
山口県熊毛郡上関町祝島
地図を拡げて驚いた。
まずもって宇部の近くには島はない。
正平さんの周防灘は遠い。
遠いばかりか交通の便が悪い。
正平さんの作画の拠点は祝島。
宇部から柳井港まで事で2時間。
柳井港からは一日三便の定期船で1時間半。
福岡からは東京に行くよりもはるかに遠い。
祝島。正平さんは生涯、何度この島を訪れたのだろうか。
そしてどれほどの数の作品を描き残したのだろうか。

昭和62年画集作成時山口県立美術館編年譜によれば、
正平さんがはじめて祝島を訪れたのは昭和22年、35才の時。
戦災で宇部恩田を焼き出され、いっとき島根県益田に逼塞した後、
山口県光市に移って高等女学校(後に聖光高等学校)
の非常勤講師となった時代、当時の絵仲間のひとり、
尾崎正章氏の持船で祝島に遊んだのが最初。
さらに前出年譜には「以来年に一度、多い時は二度、
時期は図画会出品作を完成したのちの四、五月頃に祝島に
渡ることが恒例になる」とあり、昭和26年4月、第25回国画会に
「内海風景」「祝島風景」を出品し国団画会会貝に推挙される。
そして翌年40才の時、正平さんは家族を伴い上京する。
 ところで上関町祝島は十数年前から新聞紙上しばしば登場する。
中国電力による原子力発電所建設問題。
設置場所は上関町役場のある長島。
近接する祝島漁協の反対意思は根深く強い。

「この島も騒しくなったのお」と正平さんがもらしたのを耳にした人もいる。





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プロフィール

sawararuhe

Author:sawararuhe
1994年5月より福岡県福岡市早良区石釜に、
小さな美術館を開いています。

美術館といいながら、美に憩う気ままな空間です。

「早良美術館るうゑ」。
(るうゑはドイツ語”Ruhè”)   

開館時間11:00am~5:00pm 毎週月•火 休館 入館料 200円
福岡市早良区大字石釜104-6
(092-803-1681)
http://twitter.com/sawararuhe

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